戦後80年の節目として、原爆ドームと平和記念資料館を見学し、養老孟司先生のお話を聞くために広島へ行ってきました。
現地では偶然にも原口真一先生とお会いし、まるで宇宙の導きを感じるような出来事でした。
今回の目的は、戦前・戦中・戦後の日本社会について被爆地である広島で学び、この時代を生きる日本人として自分はどう生きたいのか、自分自身の軸を明確にすることでした。また、激動の時代を生きる上での教育観や、自分自身の生き方・在り方についても改めて深く考えるために、養老先生の講演に参加しました。
資料館で原爆に関する写真や映像を見たり、養老先生のお話を伺う中で、
・自分はどう生きたいのか?
・自分にとっての豊かさとは何か?
・自分なりの子育てや教育とは?
といった問いに対して、自分なりの軸が少しずつ見えてきたように感じています。
養老先生のお話の中で特に印象に残ったのは、「日本社会の根本は天災によって変わってきた」という言葉でした。
歴史を振り返ると、1923年の関東大震災、1853年の東南海地震と首都直下地震、平安時代の東南海地震や京都での地震など、天災の後には人々の日常生活が大きく変わり、日本社会も大きく変容してきたことがわかります。
そして今、南海トラフ地震や首都直下地震といった大規模災害が予測されており、それらが同時に発生する可能性もあると言われています。そうした状況の中で懸念されるのは、日本が大きな被害を受けた際、アメリカへの支援要請や、場合によっては日本が他国に依存したり、買収されるといった未来です。それは、日本が日本でなくなってしまう可能性すら含んでいるのです。
しかし、私はこのような未来を悲観的には捉えていません。むしろ前向きに捉えています。
私たち一人ひとりが日本人として、
・生きるとはどういうことか?
・この時代に日本人として生きる意味とは?
という問いに真剣に向き合い、本気で考えることができれば、未来の大災害というまだ見ぬ現実を恐れる必要はなく、現代日本が抱えるさまざまな社会問題が少しずつ改善されていくと信じています。それは結果的に、宇宙が私たちにもたらす豊かさへと繋がるのではないかという信念が私の中にあります。
世界で唯一の被爆国である日本。
広島で感じたことは、日本の歴史やご先祖様の想いについて、より深く知る必要があるということです。そのご先祖様のDNAを受け継ぐ私たちにとって、現実として起こる出来事はすべてが必然であり、宇宙の意志によって引き起こされているのだと私は考えています。
「今、なぜそれが起こっているのか?」
「なぜその出来事が起こされているのか?」
という視点で物事を捉えることで、日本で起きている社会問題も、未来の日本人にとって必要だからこそ現実として現れているのだと私は思います。
この確信に至った理由は私なりにありますが、ここでは長くなってしまうため省略します。
この時代を生きる一人の日本人として、一人の大人として、一人の母親として、日本の未来に向けた想いを一つひとつの活動に込めて、企画・運営をしていきたいと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。(代表理事 山井佑利恵)
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